ハラスメントにならない叱り方
こんにちは。
さくら人材コンサルティングの伊藤明美です。
企業様のご相談でよく頂くものの1つに
昔に比べて叱られ慣れていない方が増えてきていることにより
叱るとすぐに落ち込んでしまい離職のリスクに繋がる、というものがあります。
私も、昔は本当によく叱られました(笑)
その時は「そこまで言わなくても」と思ったこともありましたが
40代になると、常識を知らなくても誰も指摘してくれないので
今になって「あの時たくさん叱られておいて良かったな」と思います。
そういう意味では、「叱られる」経験はとても大事です。
時々「叱ることはハラスメントになりますか?」と聞かれることがありますが
もちろん、「叱るべき場面で叱る」ことは必要だと思っています。
ところで、皆様は「叱る」と「怒る」の違いをご存知でしょうか?
「怒る」は自分の感情をぶつけること。
「叱る」は改善すべきことを促すこと。
自分のイライラした感情をぶつけて怒っても、相手の心には響かず
怒った側はスッキリするかもしれませんが、
怒られた側は納得できないことも多いでしょう。
ですから「正しい叱り方」が大事なのです。
たとえ多少厳しくとも「愛」のある叱り方ができれば、相手の心に届くからです。
今日は分かりやすい『効果的な叱り方の3ステップ』をお伝えします。
そもそも「叱る」目的は改善を促すことですから、
こうして欲しい、ということを具体的に示してあげることが大切です。
<効果的な叱り方3ステップ>
①事実の確認
②感情の共有
③リクエスト
例えば部下が遅刻をしたとします。
「なんで遅刻なんかしてんだ~!」
と言いたくなるかもしれません。
でもそこをぐっと堪えてまずは
①事実確認です。
ここでのポイントは主観的な感情を入れないことです。
まずは起こったことの事実を確認します。
「昨日と、今日、5分遅刻したよね?」
もしかしたら、ここで「実は、、」と新たな事実が分かるかもしれません。
そして事実の確認をしたら次は
②感情の共有です。
ここでのポイントは寄り添いの感情を持つ、ということです。
「最近、凄く頑張っていると思っていたからこそ残念だ」
「どんなに頑張っていても遅刻することで周りの信頼が無くなるんだよ」
2日連続で遅刻することがどういうことを意味するのか、寄り添いながら話します。
③リクエスト
そもそも叱るということは、相手に改善を促すことです。
ですからここでは改善して欲しいことをリクエストします。
ポイントはなるべく具体的にリクエストすることです。
「5分前までにはデスクに座れるようにして欲しい」
必要であれば、5分前に到着するためには〇時に家を出て
〇時に家を出るためには何時に起きればよいかまで
部下が望めば話してもよいでしょう。
このように怒るのではなく、行動を指摘することが大切なのです。
「こんなの常識だろ!」
「やる気がない!もっと集中しろ!」
のような抽象的な表現は具体的でないため、行動にうつしにくいです。
できるだけ具体的に伝えてあげましょう。
これが今のマネジメントスタイルでもあります。
そして出来れば、叱るときはメールより口頭がよいです。
メールは冷たく厳しい文面になりがちなのと
繰り返し読めることがからショックが大きくなりやすいです。
リモートワークであっても、電話をするなどして口頭で叱ることをお勧めします。
「愛」のある叱り方は必ず伝わります。
是非、工夫してみてくださいね。
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