リモートハラスメントを防ぐために出来ること
こんにちは。
さくら人材コンサルティングの伊藤明美です。
今日は台風の影響で雨風がひどく気温も低いですね。
台風だろうが雪が降ろうが数年前までは、何とかかんとか会社に通勤していましたが
現在はコロナ渦によってリモートワークが一気に進み、働きやすい世の中になりました。
働いているママ友は「もうリモートワーク無しで働くことは考えられない」と言うほどです。
そんなリモートワークが進む一方で、最近よくご相談頂くのが「リモートハラスメント」です。
リモートハラスメントとは、在宅勤務におけるマイクロマネジメント(部下の行動を細かく管理、干渉する)や
プライベートに関わることの指摘(部屋の様子や服装など)、それにまつわるセクハラ行為などのことを指します。
コロナ渦の中で在宅勤務が増えた背景により増えているハラスメントの1つです。
具体的には
<パワハラ>
・数分おきに連絡させる
・勤務中にWEBカメラで監視
・作業中のウインドウのキャプチャを撮影して送らせる
・残業申請を許可しない
・メールの返信がないとすぐに携帯に連絡してくる
<セクハラ>
・WEBでの2人きりの飲みに誘われる
・必要以上に服装などプライベートなことに言及
・全身を映すことを求められる
つい最近も、オンライン会議で背景に子供が一瞬映り込んだだけで、
子供がいない部屋で仕事をするように強要されたという事例がありました。
もちろん商談などであれば、そういった配慮も必要ですが、仕事が出来る環境であれば
細かすぎるマネジメントは従業員のモチベーションを下げてしまうことにもなりかねません。
リモートハラスメントが起こる背景には、仕事とプライベートの線引きが曖昧になること、
上司が部下の働いている姿を直接見えないことからの焦り(本当に仕事をしているのかという不安)があります。
チャットや文章だけのコミュニケーションではニュアンス等をうまく伝えられないため
コミュニケーション齟齬(そご)が起こってしまいやすいということもあります。
また普段見る機会の無かった従業員の部屋の様子が見えたり、オンラインだと顔が大きく映り込むため
親しさの錯覚に繋がりセクハラになってしまうケースもあります。
リモートハラスメントを防ぐためには
・カメラに映る部分に気を配る(私生活に関するものが映らないようにする)
・バーチャル背景にする
・仕事にふさわしい服装にする
・録画の義務付け
最近ではバーチャル背景を企業が用意してくれるところもありますし、
録画をすることも一般的になってきています。
私が企業様と打合せをする際も、録画をする機会が増えてきていると感じます。
そしてセクハラに繋がらないためにも、女性であれば(ナチュラルメイクでよいので)化粧をすることや、
服装に注意する必要があります。
上司の「部下がきちんと仕事をしているのかの不安」を無くすためには、
部下のこまめな「報連相」が有効です。
基本的は朝と夕方でのタスク管理をし、何か変更があるときにはメールやチャットで
こまめにコミュニケーションをとるとよいでしょう。
やはり根底にあるのはコミュニケーションです。
リモートワークをしていても、コミュニケーションが普段からとれていると
ハラスメントになりにくい傾向があります。
今後はコロナが落ち着いたとしても、リモートワークは「新しい生活様式」の1つとして
続いていくと思います。
お互いに気持ちよく仕事ができるよう配慮していきたいですね。
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