パワハラを抑えられない「パーソナリティ障害」の可能性について
こんにちは。
さくら人材コンサルティングの伊藤明美です。
すっかり秋らしくなってきて気持ちのよい日が多くなりました。
こんな日はキャンプに行きたくなる私です。
さて、パワハラ防止法が施行され、パワハラは劇的に減ってきていますが
まだまだパワハラで苦しんでいる方が多くいらっしゃる現実もあります。
今までパワハラをする方を多く見てきましたが
パワハラをする方には2種類あると思っています。
加害者にハラスメントの可能性を伝えたときに
①そうか、これはハラスメントになるのか、と気を付けようとする方
②ハラスメントとは分かっていても感情を抑えられない方
②の方は自覚があっても感情を抑えられないのでパワハラは無くなりません。
何年か前に、ある精神病院の院長とメンタルヘルスについて話す機会があった際に聞いた話です。
その精神科医の方の話によると
②の方のように感情を抑えられない方は
「境界性パーソナリティ障害」
「自己愛性パーソナリティ障害」
の可能性がある、というものです。
私は今まで「パーソナリティ障害」の方と接する機会があり、
その話を聞いてピンときました。
「境界性パーソナリティ障害」とは
・感情を爆発させやすく自分でも抑えられない
・慢性的な空虚感を感じる
・他者を良い、悪いの両極端で評価し、評価自体も簡単に反転してしまう
・自殺をほのめかす
「自己愛性パーソナリティ障害」とは
・自分の失敗や否を絶対に認めようとしない
・他者の評価に対する過剰な反応
・他者への愛情の欠落、思いやりのなさ
・悪いのは基本的に周囲や社会だと思う
・自分の出世のみに関心がある
基本的には他者との人間関係を築くことやストレスに対処することが困難なため
生きづらさを抱えていることが多いです。
そして自分では自覚がないため、自ら悩んで受診するということはなく
DVをする方やモンスターピアレントなどにも多いそうです。
この「パーソナリティ障害」は実は50人に1人ほどいるといわれていて
原因は先天的なものから幼少期の環境など、程度も様々です。
私の知り合いのご家族で、この「パーソナリティ障害」で悩まれている方がいることもあり
(ご家族の一人がパーソナリティ障害)この病名をたまたま知っていました。
上記のような特性があるため、どんなに理不尽なことをしてもその自覚がなく
その理不尽なことに対して説明しても理解が難しいそうで、ご家族はとても苦労なさっていました。
精神科医の方いわく、「理解させるのは難しい」とのことでした。
もしもこういった方が上司だったらどうすればよいのでしょうか。
<対策>
・距離をおく
・否定しない
・おどおどしない(権威主義のため)
上司であれば距離をおくことは難しいかもしれません。
その場合は更に上の方に相談し
・部署異動を思案
・上司から指導してもらう
等、組織として対応することも必要です。
権威に弱いため立場が上の方が対応すると効果的です。
実際、こういったタイプの方は指導しても難しいところもあり、
パワハラ防止法が施行されてから、そのような方は部下のいない部署へ異動させたり
組織として対応しているところも多いです。
ハラスメント対策にはこういったケースがあることを抑えておくのも1つです。
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